ふに。

先日の話し。
以前に所属していた研究室の同僚、彼もドクターコースに在籍していたんだけど、その彼に学食で会った。
話しをすると、実家に帰る事にしたのだとか。ボスからクビを宣告されたのだという。


思えば僕のまわりではこれで、引きこもった結果失踪してしまった人、実家から親御さんが迎えにきた人、おかしくなってしまった人、道半ばとなった人は4人目か。博士課程はただの通過点、それを通過した人の方が多いはず、それにしても何だか。


なんでダメだったんだろな。なにが悪かったんだろな。
結局、折れてしまった事、それ自体が問題なのかな。研究能力とかそういうものが云々と言うのは、結局、負けずに続けられる事、なんだろうか。つまり、研究者として人間としてと言うよりも、種としての生存能力に近いものなのかな。
生存能力が高い/生存確率が高い個体って言うのは、その個体の生存をその個体単体で背負ってないことだと思うんだけど、てこんな言い方をしなくても、普通に言えばいい。礼儀正しく、周囲とコミュニケーションを取れて、その人の悩みをその人だけにとどめるんじゃなくて、適切な人と共有できること。一人で生きていないこと。
そうした上で、ある程度以上情熱があること。さらに、まわりを目標に向けてmotivateできること、まで行くと別の話しになっちゃうかな。


そう言う視点で見た時に、彼らに共通するものが見えるし、同時に自分にも彼らと共通するものが見える。コミュニケーションロス。
適切な人とのコミュニケーションを避けている状態で、どうして、僕はうまくいこうと思っているんだろう。それはいばらの道、と言うよりは、多分、愚者の道だ。なぁ。
なんて思っていたら昨日の出来事に続いたのでした。


冒頭の彼は、サークルでの人脈によって、ちゃんと就職口を得て来春からは働くことになったんだそうだ。よかった。少なくとも、良かった。
僕はどうだろう。こうした時に役立てることのできる人脈を築いているかな、と言うとどうだろう。あるいは、自分のスキルってやつを磨いているだろうか。そうしたことに対して、無自覚に、あるいはおろそかにしてきたつけをいま払いつつあるんだろな。せめて、この先の僕が困らないように、いまからでもできることをしっかりしなくちゃとは思うんだけど。なにを。